近年にない豪雪の冬から新緑風薫る季節を迎え、周囲の２，000ｍ級の山々には残雪が輝き、この村の四季折々の情景の中で最も素晴らしい時期を迎えております。

私こと、村民の方々を始め皆々様方の力強いご支援ご指導を頂きまして、片品村長の職務に就き半年余りが過ぎました。日々めまぐるしく、秋篠宮殿下のご臨席を仰ぎ本村で開催された尾瀬国体も、だいぶ前に行われたそんな気さえいたします。あっと言う間に過ぎたというのが実感です。

さて、17年度の収支決算の概要について、お知らせをいたします。村民の皆様と共に、この村の自主自立で進む道を確立するには、財政の立て直しが急務であります。村の財政状況が大変厳しい中、昨年の４月から星野賢二前村長が職員と共に、大変な思いで財政再建に向けて並々ならぬ努力をされてきましたが、９月23日突然尊い命を落とされてしまいました。今は亡き賢二村長の思いを胸に、引き続き担当課長を始め全職員が一丸となり、無駄を省き財政の引き締めを行って参りました。一例を挙げれば、パソコン等の保守点検委託料の大幅な見直し、物品購入の際には、業者からの見積をさらに値引きや数社から見積もりをとるなど、徹底した削減に取り組んで参りました。結果として、17年度は近年にない積み立て、しかも多額の積立金が出来るようになりました。内容としましては、基金の取り崩し１億８千４百万円に対しまして、積立金が３億６千９百万円であり、１億８千５百万円の増額とすることができました。18年度以降も気を緩めず、しっかりした村財政基盤確立に向けて努力する所存であります。引き続き皆様方のご支援を宜しくお願い申し上げます。

平成18年７月