片品村役場

平成28年 新年のごあいさつ

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千明金造 村長

新年明けましておめでとうございます。

村民の皆様方におかれましては希望に満ちた輝かしい新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。

さて未曾有の大災害、東日本大震災が発生してから、後僅かで5年の歳月が流れようとしております。

その間日本列島各地で、数え切れないほど甚大な自然災害が発生し、沢山の尊い命が犠牲となりました。

長野県で発生した地震災害。深夜広島県で発生した土石流災害。白昼紅葉の見頃に発生した御嶽山での突然の噴火。沖縄や九州など甚大な被害が発生した巨大台風。

昨年9月10日、県境を接する日光市を始め、栃木県、茨城県では観測史上初めてとも言われる記録的豪雨により、茨城県常総市では鬼怒川が決壊し、津波の様な水害により大災害となりました。

そのような中で、片品村では昨年も大きな自然災害も、また大きな被害もなく、皆様と共に穏やかな新年を迎えることができました。

片品村では、本年4月からの小学校統合に向けまして、スクールバス乗り入れに伴う車道整備や校庭整備など、予定どおりの準備を進めております。

小学校統合後、児童達の安全も考え、小学校に隣接するトレーニングハウス横に児童館の建設を進めてまいります。

老朽化した片品中学校につきましても、生徒達のより安全と快適で充実した教育環境の実現に向けて、新年度から新しい校舎の建設に着手する予定であります。

校舎は木造建築で先人の方々を始め村民の方々が育ててくれた、村有林を最大限活用させていただく予定であります。

さて、ご存じのとおり我が国は近年著しい人口減少時代を迎えております。

このまま放置すれば、やがて我が国の存亡すら危ぶまれることから、昨年、国は地方創生を掲げ地方版総合戦略の作成を求めております。

国がどの程度本腰なのかは未知数ですが、片品村におきましても昨年、むら・ひと・しごと創生本部を立ち上げ、創生本部有識者会議委員に、村議会代表、村経済3団体を始め、多くの学識経験者の皆様にご尽力いただきまして、昨年末、片品村版総合戦略を策定させていただきました。

期間は今年度から5カ年間として、3点の基本目標を定めさせていただきました。

基本目標の一点は、豊かな自然環境と観光、農、林業に根ざした産業振興。

二点目が、協定自治体との広域的連携による雇用確保と経済振興。

三点目として、産業を支える暮らしの基盤強化。

この目標ごとに、それぞれ数値目標や取り組み内容を定め、今年度から順次実現に向けて取り組んでまいります。

片品村の第4次総合計画につきましても、昨年実施したアンケート結果を活かしつつ、今年度末には議会の承認を得ながら、今後10年の計画を策定いたします。

片品村版総合戦略も、村の第4次総合計画も共に、村民の皆様のご支援とご協力が不可欠であります。

小さくても輝く村を目指して、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。 結びに、本年が村民の皆様方に希望の叶う幸多い、一年となりますことをご祈念いたしまして、新年のごあいさつといたします。

平成28年1月

片品村長 千明金造