片品村役場

新年のご挨拶

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新年あけましておめでとうございます。

雪不足が心配されましたが、年末、7つのスキー場が降雪に恵まれ、新年を迎えることが出来ましたことは、大変にありがたく、自然の恵みに心から感謝をしております。 

さて、昨年を振り返ってみますと、正に激動の一年でありました。アメリカでは建国以来初の、アフリカ系の大統領オバマ政権が誕生いたしました。我が国におきましても 、衆議院選挙で自民党が歴史的な敗北を喫し、民主党を中心とする連立与党が誕生いたしました。日本経済はアメリカ発の金融危機による世界同時不況の大打撃を受け、不況 との戦いが続いた一年であり、一日も早い景気回復を願うものであります。スポーツ界では、日本野球がWBC大会連覇、ゴルフ界では若い世代が頑張るなど、明るい話題が ありました。

片品村におきましては、昨年4月、読売新聞創刊135周年記念事業「日本百景」において、全国数ある景勝地の中で、尾瀬がベスト10に選ばれ、全国に尾瀬の郷片品を 広くアピールすることが出来ました。又、長年の懸念でありました椎坂トンネルも本格着工となり、摺渕橋、幡谷橋も完成いたしました。御座入橋も村の負担なく建設が進ん でおります。村で行うハード事業であっても、村の負担を少なくするために、可能な限り国や県にお願いして進めてまいりましたが、今後も同様に努め、健全な財政運営に努 めて参ります。金精峠につきましても、2年ほど前、私が直接日光市に出向き、斎藤市長に金精峠の年間開通の必要性を説明して以来、日光市の祭りに招待されるなど交流が 深まっております。その後、議会の交流も始まっていますが、なんと言っても両市村民の盛り上がりが大事であり、今後も金精峠の年間開通の実現に最善の努力を尽くして参ります。

考えてみますれば、片品村は人口5千人余の小さな村ではありますが、尾瀬があり、平成の名水あり、雪が降りスキー場が7つもあり、昼夜の寒暖差で美味しい農作物が取 れ、それぞれの地域には伝統文化があり、それらを守り受け継いできた人達がいます。一つ一つ、宝を言い出したらきりがないほどであります。そして村を応援してくれる多 くの片品ファンがいます。なんとありがたいことでしょうか。新年を迎え、私は、片品を愛する気持ちを基本に、恵まれた宝を活かし、村の更なる発展と村民の皆様が笑顔で 暮らせる村にしていこうと、改めて、強く決意する次第であります。

村の将来をしっかり見据え、一日一日を精一杯努力して参ります。良い村を築くには皆様のご理解とご協力が不可欠です。皆様の英知を結集した村づくりを行えば、必ず、 繁栄ある尾瀬の郷片品、小さくとも輝く村が出来ると確信しております。どうぞ、皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

結びに、平成22年が村民皆様にとりまして、良い年でありますようにご祈念いたいまして、新年の挨拶といたします。

平成22年1月

片品村長 千明金造